五角形の素掘りトンネル! 市原・柿木台第一トンネル
皆さん、こんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠支配人の脇阪です。
今回は、市原市にある素掘りトンネルをご紹介します。
素掘りトンネルというのは一般的な道路にある通常のトンネルとは違い、掘削用のシールドマシンを使わず人力で掘られたものを指し、山が多くてなおかつ割と掘りやすい地質なため、房総半島にはこういった素掘りトンネルがたくさんあります。
また、素掘りトンネルの大半は築80年以上が経過しているものも多く、歴史的遺構としての一面も持ちます。
山奥の田舎に存在することが多いという事もあり、その風景に溶け込んだ人工物の姿を見るために、今なお多くの人々が訪れています。

※他の車両の往来が無いことを確認して撮影しております
今回ご紹介するのは、そんな房総半島の素掘りトンネルの1つで、五角形の将棋の駒のような形をしたトンネルとしても知られる「柿木台第一トンネル」(市原市)です。
バイク乗り向けのツーリング雑誌などで、たびたび取り上げられており、マップアプリでも結構多くのライダーが各々の愛車とともに写真を掲載しているのを見て、私も行ってみようと思うようになりました。
当方から行く場合は、国道128号線→国道297号線→国道465号線→県道32号線→県道81号線と走るルートになります。
そして県道81号線の市原市中部辺りを北上していると、右折で県道171号線と繋がっている信号に到着。左折して山に向かって橋が架かっている方に走ると柿木台第一トンネルのある道にたどり着けます(口頭での説明は難しいのでマップアプリ等にナビしてもらうことを推奨します)。

こんな橋なんですが、「秘境に向かう!」って感じがしていいですよね。
ちなみにこの先の道は柿木台第一トンネルのある道も含めてかなり細いので、できれば取り回ししやすい小排気量車で行くことをお勧めします(だから今回の相棒はハンターカブなのです)。

到着しました。
自分が訪れた房総半島の素掘りトンネルは天井が丸い形状のものが多かったのですが、柿木台第一トンネルは、ご覧の通り天井が尖った五角形の将棋の駒のような形をしているのが特徴です。

訪れる人が多いためか、南詰の入口付近に名称のプレートと案内書きがあります。

QRコード付きです。
このブログからでも読み取れるでしょうか。

また、柿木台第一トンネルの形状の説明などが記された案内書きもあります。
この案内書きによると、この五角形の形状は「観音掘り」と呼ばれるものだそうです。
完成して120年以上経っているそうです。へー
調べてみたら、この形状の素掘りトンネルは各所に点在しているそうです。

内部に入ると、照明とこのトンネルの形状の影響もあって独特の光景が視界に飛び込んできます。

※車両の往来を確認したうえで撮影しております
北詰(先ほどとは反対方向)からの光景です。
こちら側は、土の壁が五角形のまま広がっている様な形になっています。

※車両の往来を確認したうえで撮影しております
今回は市原市中部の柿木台第一トンネルをご紹介しました。
千葉県特有の素掘りトンネルはライダーにもツーリングスポットとして広く知られております。
ぜひ皆さんも一度足を運ばれて、その独特の光景を眺めてみてはいかがでしょうか。
それでは!
情報
柿木台第一トンネル
場所:千葉県市原市柿木台573






