気になるバイクをピックアップ!番外編 ~鈴鹿PA~
皆さん、こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日は「鈴鹿8時間耐久ロードレース」開催に合わせ、鈴鹿PAに新しいバイクが展示されているということで出かけてきました。
今回はホンダチーム「HERT(ホンダ・エンデュランス・レーシングチーム)」が今年結成50年になることにちなみ「1978年式 RCB1000」が展示されていました。
滅多に実車を見ることができないRCB1000がどんなバイクなのかを簡単にご紹介します。
ホンダがレースシーンに本格復帰した1970年代後半、その代表作ともいえるRCB1000は1976~1978年の市販車ベースで競われる「ヨーロッパ耐久選手権」にホンダフランス・レーシングチームより参戦し、3連覇した耐久レーサーでHONDAの速さ・信頼性を世界中に知らしめた盤石の強さから「無敵艦隊」の異名をとったマシン。
※RCB1000として3年間の戦績は26戦24勝と9割の勝率を超える勝率を誇る。
2敗は1976年のル・マン1000キロと鈴鹿8耐のノンタイトル戦のみでヨーロッパ耐久選手権は無敗。
RCBとして最後のシーズンとなった1978年の第一回 鈴鹿8耐(当時は選手権タイトルのかからない国際格式レース)にも2台で参戦。
勝利を期待されたが予想外のリタイアに終わり、その後の8耐伝説の始まりに・・・
また「無敵艦隊」伝説はやがてCB900FやCB750Fなどの市販車の開発に大きな影響を与えていきます。
外観はこのような感じで70年代後半の大型ヘッドランプが装備されたアッパーカウルにショートテールのシングルシートと古き良き時代の耐久レーサー。
現代ではこのようなスタイルに回帰する動きがあり、近代装備で武装したネオクラシックモデルが多数販売されて人気となっていますが、これが本物です。
ヘッドランプは1970年~80年代のレース車両が好んで採用した一流のヘッドライトメーカーであるフランスの名門CIBIE・安定した油温に必要な大型オイルクーラー・今のマシンでは見られない大型のアナログタコメーター・整備性に優れたクイックファスナーを備えた軽量なFRPカウルと当時の耐久レーサーの雰囲気がたまりません。
また、この時代の耐久レーサーの特徴はこの大穴が右側面に空いたタンク。
展示車両は給油装置部の穴が塞がれていましたが、これは航空機の燃料給油装置を流用した当時のクイックチャージャー。
今も昔もピットイン時の短時間の燃料給油は勝利の要でした。
実車を見ると販売車両ではなくワークスマシンですが、技術的な視点から見ても、整備性・耐久性・メカニズムのすべてが「ホンダらしい」一台。
RCB1000のベースとなる車両はCB750FOUR。
ダブルクレードルフレームに空冷4ストローク4気筒DOHC 997.51ccエンジン(ベースはCB900F)を搭載。
CV4連キャブレターから絞り出される最高出力は130ps以上(9,500rpm)!
車重はなんと179kgしかありません。
耐久マシンらしく、ピークパワーよりもトルク特性と冷却効率を重視しており、当時の市販車を凌駕する大径ディスクを採用し、24時間走行を考えた摩耗に強く安定した制動力を確保するブレーキシステム・クランクケース剛性を高めた設計・冷却効率を考えたオイル循環システム・マフラーの取り回しなど無駄のない作り。
メカいじりが大好きな私からすると、特に左側のアングルからみた部品配置は、レースを戦ってきた知見からメンテナンスを見越したもので、オイルラインの取り回しや電装系の配置などは耐久レース中のトラブル(転倒破損やエンジンや機能部品の故障)に見舞われても、エンジンや足回りがメンテしやすく、対応しやすいのではないでしょうか。
RCB1000はこうした「壊れないための仕組み」が徹底され、直線の速さだけでなく「長時間走り続けても壊れない」信頼性が他メーカーのバイクより優れていたから無敗で伝説になったのではないかと思います。
こちらのRCB1000は10月22日まで展示予定らしいので、当時の8耐レーサーの外観のカッコよさだけでなく「メカの完成度」にも注目してみてください。
【観光情報】
施設名:新名神高速道路 鈴鹿パーキングエリア
住所:鈴鹿市山本町634-4
カイザーベルクびわ湖からの距離:60km
カイザーベルクびわ湖からの所要時間(バイク):約80分(土山インターより高速道路使用)
※詳細は公式ページを参照ください