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疫病退散!西国三十二番札所「繖山 観音正寺」(ご朱印めぐり 第17回)

こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日はコロナ禍に有り難いお札をいただけると聞いて、近江八幡市内にある西国三十三札所の「繖山 観音正寺」に行って来ましたのでご紹介します。
 
午前中に用事があり、今日のツーリングは昼すぎのスタート。
 
こちらの「観音正寺」は近江八幡市内にある「長命寺」と同じく西国三十三札所巡りの三十二番札所で、聖徳太子が建立されたという日本唯一の人魚伝説のあるお寺。
 
標高432.9mの繖山(キヌガサヤマ) 別名「観音寺山」の山中にある為、西国三十三札所巡りの中でも最難所のひとつとしても有名です。
 
「観音正寺」に参拝するルートは2つあり、1つは当施設から近い場所にある山の南西部に位置する林道繖山線(表参道林道・安土林道・道は広い)で表参道の途中にある終点が駐車場になっており、そこから400段の階段を登るルートです。
 
昼過ぎに出発した関係で到着予想時刻が15:40だったということもあり、最終営業時間の16:00には参拝時間を考慮すると入れない為 もう1つのルートである林道観音寺線(裏参道林道・五個荘林道・道は狭い)で「観音正寺」を目指すことにしました。
 
林道観音寺線の入口にはゲートがあり、こちらで車輌整理料(駐車場代込み・二輪300円・四輪600円・最終営業時間は17:00)を支払い、つづら折れの林道を登って駐車場に到着。
 
最終営業時間まで時間が無いので、足早に500mの未舗装林道を歩いて進みます。
 
この参拝林道の脇には三十三個のありがたい言葉が書かれた立札があり、どれも心に響く内容です。
 
緩やかな勾配の林道を立札を読みながら進みます。
 

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なだらかな林道が続いた後、突然開けた場所に巨石が祀られた聖徳太子霊跡「奥の院」が現れます。
 
ひと目見ただけでスゴイものがあるとわかるスケール。
 
観音正寺の起源には2つの説があり そのひとつが、伝承では聖徳太子がこの地を訪れ自刻の千手観音を祀ったのに始まるという説。
 
1,400年前に聖徳太子が巨石の上で舞う天女を見たことから「天楽石」と名付けられ、磐座には天体の北極星を神格化した妙見菩薩を中心に5仏が描かれているそうです。
 
その後 釈迦如来と大日如来の啓示により、霊木で千手観音を彫刻されたのが観音正寺の始まりという説。
 
もう少しじっくりと見たかったのですが、手を合わせて境内を目指します。
 

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もう少し時間に余裕を持って来れば良かったと後悔…
 
境内に到着すると、山門がない代わりに当時の門固めとして仁王さまがお出迎えしてくれます。
 
入口から迫力満点!
 
阿形さまの足元には超巨大な鉄下駄が。
 
何かあった時には履かれて境内を守られるのかな?
 
後で調べてみましたが、なぜ鉄下駄があるのかはわかりませんでした。
 
知っておられる方がいらっしゃれば教えてくださいね。
 

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中に入ると手水舎が2か所あり、写真の手水舎(写真左上)で身を清めたあと 境内を散策。
 
境内には聖徳太子の像(写真右上)・釈迦如来坐像・一願地蔵(写真右下・北向き地蔵)があり、本堂の右側には蓮池がありました。
 

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蓮池には縁結地蔵尊と人魚姫(写真中央・参拝を急ぎアップを撮り損ねました)があり、こちらがもう一つの説の日本唯一の人魚伝説にかかわるもの。
 
1,400年前、聖徳太子が人魚に出逢い「前世は漁師であり殺生を業としていたためにこのような姿になった。どうか繖山(キヌガサザン)にお寺を建て、私を成仏させて下さい」とお願いされ、この人魚を救うために千手観音を刻まれ塔堂を建立されたというのが観音正寺の始まりという説。
 
どちらの説も、天女に人魚と登場人物が女性というお話でロマンチックですよね。
 

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そしてこちらが本堂。
 
平成5年の大火で焼失してしまった本堂に代わって、平成16年に落慶されたという比較的新しい立派な本堂です。
 
写真右側から本堂に入れます。
 

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「天空の寺院」と呼ばれるだけあって、本堂からの眼下には安土の平野が広がる絶景を堪能できます。
 
本堂に入る前にアルコールで消毒し、堂内に入る前には「おきよめの香」を一つまみとり両手に刷り込みます。(堂内は観音様の聖域のため)
 

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本堂で参拝をさせていただき、こちらで入山料500円を支払った後にご朱印(300円)を頂戴しました。
 
「西国三十三所草創1300年ということで印を押しますか?」
 
と聞かれ「?」となりましたが、そういえば石山寺でも印が押してありましたね。
 
紫陽花めぐりで訪れた三室戸寺ではそのことを知らなかった為(自主申告のところと、何も言わずとも印を押してくださる場所があるそうです)印をいただいていませんでした。
 
来年の紫陽花めぐりで参拝した際には印をいただこうと思います。
 
西国三十三所草創1300年印を追加でいただいた観音正寺のご朱印がこちら!
 

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とても立派な迫力あるご朱印を頂戴しました♪
 
ご朱印を頂戴したあとに、今回の目的でもある「疫病退散札」をいただきました。
 
今回は取材も兼ねて参拝させていただいたとお伝えしたところ、お客様や従業員の皆さまにもどうぞ と更に10枚ほどご厚意でいただきました。
 

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お財布の中に入れておくと良いそうです。
 
コロナ禍に打ち勝つため、当施設の受付にもお札を設置させていただきました。
 
もしこちらの「疫病退散札」を欲しいという方がいらっしゃいましたら、先着順にはなりますが差し上げますのでスタッフまでお申し付けください。
 
当施設からも近いので、ご興味を持たれた方は参拝されてみられてはいかがでしょうか?
 
ツーリングプランの参考にしてくださいね。
 
今回はここまで!次回もお楽しみに。
 
 
 
追伸
 
今回は出発時間が遅かったので、かなり急ぎ足の参拝になってしまいました…反省(汗)
 
近くには「天空の城」と呼ばれる観音寺城跡もあるので、そちらの紹介も兼ねて来年もう一度参拝したいと思います。
 
 
 
【観光情報】
 
場所:近江八幡市安土町石寺2
 
拝観時間:8:00~17:00
 
入山料:500円(受付が閉鎖時は本堂で支払い)
 
ご朱印の場所:本堂左側
 
ご朱印代:300円
 
当施設からの距離 / 時間:①表参道駐車場(林道繖山線・16:00ゲートクローズ)18km / 約30分+400段の階段
              ②裏参道(林道観音寺線・17:00ゲートクローズ)21km / 約35分+500mの林道
 
※どちらも通行に料金が必要です(二輪300円・四輪600円)
 
※天候不良時は通行止めになります。

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