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メンテしようぜ! ~スタッフの日常~

みなさんこんにちは。カイザーベルク御宿・月の沙漠支配人の脇阪です。

今回は、私の休日の様子の1コマをお送りします。

千葉でも気温1桁が日常となり、晴れていてもなかなか寒く感じるときが多くなりました。

それでも皆さんはバイクに乗ってらっしゃいますか?

防寒具などの備えが十分であればそんなに問題ではないと思いますが、バイクに乗るのが若干億劫になっている方もいるのではないでしょうか。

そんな時は、来るべきバイクシーズンに向けてバイクのメンテナンスをすることをおすすめします。

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乗らないまま放っておいたら時間がもったいないですし、傷んだ状態が毎年の積み重ねでさらに傷んだ状態で見える様になり、せっかくの愛車がだんだんみすぼらしくなっていきます。

冬の乗らない間にいつもの洗車だけでなく、錆びたボルト類を磨くだけでなくタッチペンで簡単に塗装したり、メッキ部分を研磨剤などで磨いたり、タンクやカウルなどに固形ワックスを塗布したりするだけでも見た目がとても良くなります。

今の時期にバイクをピカピカにしておけば、春先バイクに乗ってツーリング先でも注目を浴びること間違いなし!

何より汚れて痛んだバイクでもしっかり磨いて手直ししていれば愛着も沸いてきますしね。

話が長くなりましたが、私もバイク大好き人間のバイク乗りなので、休日はただバイクに乗るだけでなくメンテナンスやある程度の修理も自分で行う様にしています。

この前私の相棒CBX1000(82年式)がケーブル断線によりタコメーターが作動不能になったとは過去のブログで言及しましたが、今回その修理用部品がようやく手に入りましたので私の手で修理していこうと思います。

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※エンジンのカムカバーから伸びているケーブルがタコメーターケーブルです

CBX1000は設計が40年前の立派な旧車なので、タコメーターも現在主流の信頼性の高い電気式ではなくエンジンから伸びるケーブルによるアナログな機械式で動いています。

今回はそのケーブルが経年劣化で切れたので交換します。

実際のところこの交換自体は簡単で、タコメーターが動く仕組みと構造さえ理解していればさほど時間はかかりません。

ただし無理な曲げ角を付けたりしない様に、取り外す前は必ず取り回しを覚えておかなければなりません。

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これが取り外したタコメーターケーブル(↑・中身は既に捨てています)と、新しく取り付けるタコメーターケーブル(↓)です。

旧車であるCBX1000は純正パーツの多くが欠品状態となっていますが、このタコメーターケーブルは運よく手に入りました。

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今更ながらですが、タコメーターケーブルは密度の高いばねのような構造をしているということを知りました。

クラッチワイヤーの様に細い針金を束ねた様な構造でないのは、タコメーターケーブルは引っ張られない代わりに常時回転する部品であって、ねじり剛性を上げるためにこの様な構造になっているのではないかと考えています。

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交換しました。

タコメーターケーブルは、エンジンのカムカバーから伸びてタコメーターの裏側に繋がる様な形になっています。

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作動確認!

オッケー!

写真がうまく撮れてなくてすいません。

余談ですがこの前走らせた時に、今度はスピードメーターの針が走行中速度を上げるとプルプル震えるというトラブルに見舞われていました。

これは前輪からケーブルを介してメーターの針を動かすという機械式スピードメーターで発生する現象で、特に古いバイクや走行距離の多いバイクでよく起こります。

自身のバイクで初めて見たら「メーターが壊れた!?」と思って焦る人は多いと思いますが、実はこれはメーターが壊れたわけではなく、ケーブルそのものやメーターのケーブル差込口周辺の機構が経年劣化や潤滑不良によるところが大半だったりします。

その場合はスピードメーターケーブルやメーター背面のケーブル差込口に注油したりすることで解決することがあります。

私の相棒も同様の処置を施すことで、スピードメーターの針の振れを抑えられました。

でも「どうやっていいかわからない」「自分ではそこまでできない」という方は、無理せずいつもご利用のレッドバロン店にご相談ください。

続いてはタコメーターケーブルと一緒に買っていたエンジンカムカバーのボルトのブッシュ交換です。

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ちょっと見えづらいのですが、写真の一番奥のカムカバーボルト周りからだいぶオイルがにじんでいます。

ボルトのブッシュが経年等の理由で痛んでくるとカムカバーの隙間を埋められなくなり、この様にオイルがにじんできます。

周りがオイルで汚れるだけでなく、オイルの減りが早くなるという悪影響も出てくるので できるだけ早めに対処するのが吉です。

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その影響か、フロントフェンダーも黒い汚れが多数ついております。

今回はカムカバー中央4か所のボルトのブッシュを交換することにしました。

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カムカバーボルトを外し、古いゴムブッシュを外して新しいゴムブッシュを付属のカラーと一緒にボルトに取り付けます。

パッと見 古い方がそんなに傷んでいる様には見えないのですが、新しいものを取り付けた時のフィット感はやはり古いものとは違ったのでそういう細かい差がオイル漏れを引き起こしていたのではないかと思います。

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というわけで全て新しいブッシュに交換してカムカバーボルトを取り付けました。

ボルトの締めすぎはカムカバー破損やブッシュの劣化促進の原因となるので注意が必要です。

ついでにオイルで汚れたカムカバーをブレーキクリーナーで洗い、さらに液体ワックスを塗布しておきました。

その後実走しましたが、オイルの漏れ・にじみは治まっておりました。

修理完了です。

というわけで予定していた相棒の整備・修理が一通り完了しました。

気がかりだったことが解消された相棒と共に走るのはとても気分がいいですね。

そんなに長時間というわけではないのですが結構寒い外で作業していたので体がだいぶ冷えました。

というわけで体が温かくなる物を食べましょう。

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ここのところツーリングの帰りにほぼ毎回寄らせてもらっている勝浦市の「大勝軒next」さんの「濃厚タンタンつけ麺」です。

特製魚介スープを使用した大勝軒伝統の「濃厚つけ麺」に勝浦のご当地グルメ「勝浦タンタンメン」の特製ラー油だれの風味を加えたスペシャルな一品です。

ベースとなっている鰹や煮干しが効いたまろやかな味わいの濃厚魚介スープの影響で、勝浦タンタンメン特有のホットなラー油だれがかけられていても辛さは通常の勝浦タンタンメンより若干マイルドになっているのが特徴です。

また、つけ麺である都合上スープの温度がだんだん落ちていって多少辛くても食べやすくなるのも利点です。

勝浦タンタンメンはおいしそうだけどあんまり辛いのは苦手!という方はぜひ大勝軒nextさんのこの濃厚タンタンつけ麺をお試しください。

冬は冬でバイクの楽しみ方があります。

乗るだけでなく、こうやって愛車に手を付けていくのもそのうちの1つと言えるでしょう。

皆さんもぜひ、冬に乗らない時はシーズン中がんばっていた相棒をねぎらってやってください。

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