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気になるバイクをピックアップ!【番外編】後編 ~新名神・鈴鹿PA~(グルメ探訪 第21回)

こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日の気になるバイクをピックアップ!【番外編】後編では、もう1台の8耐マシーンを紹介します。
 
【仮面ライダー555 (ファイズ)Honda CBR954RR(2003)】
 
2003年の8耐に参戦した仮面ライダー555(バンダイ・東映)とホンダがコラボ。
 
「夢に向かってチャレンジすることの素晴らしさ」を子どもたちに伝える事を目指し参戦が実現した、ワークス仕様のJSB1000マシーン(馬力は151PS以上)。
 
マシーンのデザインも凝っているのですが、なんとゼッケンナンバーも ♯555T !
 
ライダーは山口辰也と高橋祐紀の二人。ヘルメットは山口選手が仮面ライダーファイズ、ペアライダーの高橋選手は仮面ライダーカイザのヘルメットを着用。
 
レーシングスーツはそれぞれの仮面ライダーを模したデザインとなっており完璧なコスプレで走っていました。
 
ちなみに当時、バンダイからは受注生産限定品としてAraiのRX-7RR4ベースのレプリカヘルメットが販売されていました。
 
仮面ライダー好きな私は手に入れたかったのですが、お値段が税込7万円以上したので買えなかった苦い思い出が…(笑)
 
このマシーンは仮面ライダーチームとして参戦した記念すべき初めての車両で、この後、2004年「仮面ライダーブレイドHonda」,2005年「仮面ライダー響鬼(ヒビキ)Honda」,2006年「仮面ライダーカブト Honda DREAM RT」,2007年「仮面ライダー電王 Honda DREAM RT」と続いていきます。
 
今でこそアニメコラボやボーカロイドなどのコラボレーシングカーやレーサーは普通になりましたが、当時は度肝を抜かれるコラボ企画でした。
 
そして肝心の8耐の結果はというと…
 
開幕前から非常に高いポテンシャルを発揮していたので優勝も狙えるマシーンと言われていましたが、そこは8耐…レース中に数々のトラブルに見舞われ一時は最下位を走行。
 
しかし怒涛の追い上げで30台以上のマシーンを追い抜き、総合10位で完走。
 
仮面ライダーチームの目標通り、あきらめないことで優秀な成績を収めています。
 
 

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次は上からの写真…
 
8耐の見所と言えばピット作業ですよね。
 
ライダー交代・転倒箇所の修理,タイヤ交換,燃料交換…この作業時間が大きくレースの結果を左右します。
 
前回ご紹介したRVF750同様に、タンク上面にはクイックチャージ用の給油口があります。
 
8耐マシーンの燃料タンクはレギュレーションで最大24Lまで認められているので、市販車の16L前後の重いスチールタンクではなくアルミ製24Lタンクに交
換されており、ピットストップを安全にかつ短くするために2つ穴のクイックチャージのシステムが採用されています。
 

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さて問題です!
 
このクイックチャージで24Lのガソリンはどのくらいで満タンにできるでしょうか?
 
 
 
 
答えは「約4秒」
 
普通にセルフのスタンドで給油したらどんなに早く入れても、ガソリンをこぼさず満タンにしようとしたら30秒近くかかるのではないでしょうか?
 
なぜそんな速さで給油が出来るかというと…
 
秘密はこの2つ穴。
 
片側がガソリンを給油する穴で、もう一方が空気を抜く穴となっています。
 
空気が抜けないと液体は早く入れ物に入らないですものね。
 
当然タイヤ交換に関しても迅速に交換できるようにクイックリリース構造(これを説明すると長くなりますのでまたの機会に)になっていますので、トップチームなら「ガソリン給油+タイヤ前後交換」で10秒を切るタイムでピット作業を終わらせてしまいます。
 
と8耐マシーンの燃料の話はこのくらいにして次は車体を見ていきます。
 
まずメーター周り…
 
これはノーマルのCBR954RRと同じくアナログのタコメーターとデジタルメーターの組み合わせ。
 
しかしメーターの左右には怪しいタンクが…片側は液体が満タンで、もう一方は空。
 
大容量のタンクに換装されていたりするので中に納まらなかった何かなんでしょうが、何なのか判りませんでした。
 
そしてこちらのCBR954RRはノーマルのアッパーカウルではなく、社外耐久カウルを加工して丸目1灯タイプに変更されていました。
 

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マフラーはアローのフルエキゾーストシステムが採用されており、タンクの上面には仮面ライダー555のロゴなども配置されていたのですが、気になったのはアンダーカウル。
 
よく見ると左右のアンダーカウルやクランクケースに擦り傷が…
 
近年のレーサーはタイヤの性能が向上し、MotoGPを走るマルケス選手などは約70度の深いバンクで肘擦りが出来るほどにバンク角が増えています。
 
私の世代はダート由来の膝擦りをWGPで持ち込んだケニーロバーツ選手のあのライディングフォームに憧れたものですが、このマシーンが走っていた2000年代から急激にマシーンとタイヤの性能が向上しバンク角が深くなっていったので、その影響で縁石などカリッとやっているのかもしれませんね。
 

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そしてステップ周りは微調整ができ、かつ交換が容易なタイプのものになっており、ブレーキはラジアルマウントのブレンボ・ホィールはマルケジーニが奢られていました。
 

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今回は、もてぎのホンダコレクションホールに行かないと見られない、1992年のRVF750と2003年のCBR954RRの8耐マシーンを見間近で見比べることが出来たので楽しむことができました。
 
この2台のマシーンは11年の差…細かな部分を見ていくと時代の進化を感じることができました。
 
今回紹介したCBR954RRから16年経った5年ぶり鈴鹿8耐優勝を目指すRed Bull HondaのCBR1000RRWは、どんな進化を遂げているのでしょうか?
 
いよいよ7月25日から始まるコカ・コーラ鈴鹿8耐!
 
今回は18年ぶりに4メーカー対決になるということですので楽しみですね。
 
「8耐前にテンションを上げるツーリング」なんて如何でしょうか?
 
ツーリングプランの参考にして下さいね。
 
 
 
~アナザーストーリー~
 
取材が終わったところで...
 
パーキングエリアの楽しみと言えばやっぱり食事❤
 
ということでフードコートで久しぶりのグルメ探訪をすべくウロウロ…
 
ご当地有名店と共同開発した「ぽーくカツ丼」、三重県のブランド豚「さくらポーク」を使用した定食に、伊勢カレーうどんに鈴鹿の白子海苔や抹茶を使用したうどんなど美味しそうなものがいっぱい!
 
どれにしようか悩んでいた時に目に入ったのがコレ!
 
鈴鹿ラーメン啜乱会(ススランカイ)さんの「鈴鹿墨味噌らーめん(980円)」
 
真っ黒な海に赤いトマトとネギ,メンマ,焼豚が浮かぶビックリな見た目でこちらのラーメンにしました。
 
こちらは鈴鹿食材の東海醸造の味噌に三重県産の小麦、焼豚とミネラルを含んだ食用墨を使用したというご当地ラーメン。
 
食べられるのは判るんですが、この見た目なので少~し箸をつけるのを躊躇してしまいます(汗)
 
それでは早速、墨の海から麺を救出♪
 
ズルズルッ…
 
ズルズルズル…「!」
 
見た目とは違い、クセの無いこってり濃厚な味噌味…
 
そしてもちもちの中太麺とよくからみ美味しい❤
 
墨と聞いていたのでもっとクセが強い味を想像していたのですが、味噌の味をまろやかにしているようでした。
 
ちなみに混ぜると下から味噌ラーメン特有の色が見えるのですが、墨の方が軽いのですぐに黒い膜に覆われてしまします。
 

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とっても美味しいので立ち寄られた際は食べて見られては如何でしょうか?
 
お腹も膨れたところで帰りはスマートICが併設されているのでパーキングエリアから出てUターン!
 
何か忘れているような…「!」
 
大事なことを思い出し、今度は大阪側から鈴鹿パーキングエリアへ…
 
Oのモニュメントは大阪側ですね。
 
ちなみに中央にはS(鈴鹿)のモニュメントがあり、前編でご紹介したN(名古屋)と合わせると全部で3つのモニュメントが設置されています。また、そ
れぞれのモニュメントの前にはQRコードが付いており、スマートフォンで読み取りモニュメントにかざすと、NEXCO中日本のキャラクターがARで現れ、一緒にに記念撮影が出来るというハイテクな仕掛けが施されています。
 

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さて、何故 もう一度帰ってきたかというと、実はオープンして直ぐの3月に延伸を知らず鈴鹿パーキングエリアに来たことがありまして…
 
その際、スーパーアグリF1でテンションが上がってしまい、F1で満足してパーキングアリアを探検せずに帰ってきてしまったんです。
 
その後 お客様から「F1トイレも面白かったのに見てないの?」と言われ、F1トイレを見て帰るミッション(笑)も計画していたのにうっかり忘れていました。
 

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ということで男子トイレを探索!
 
手前から順番に見るもどこも普通のトイレばかり…諦めかけていたら一番奥(用具室の隣)にありましたが…F1じゃない?
 
8耐トイレだぁ❤
 
これは嬉しい誤算!ということで早速見学です。
 
正面には8耐のカラー写真、サイドは8耐のモノクロ写真で飾られており、扉を閉めると「NO ATTACK ,NO CHANCE」の文字が!
 
カッコイイ♪
 
カイザーベルクびわ湖のトイレもこんな風にしたいと思うセンスの良さです。
 

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そしてトイレ本体は普通のコンソールがあるウォシュレットなんですが…右側に一際目立つ音消しが!
 
私が事前に仕入れていた情報ではF1だったのですが、レーサー仕様になっており、そろ~っと手をかざすと…
 
ファンファンパーーーーーーーーーーーっパーーーーーー!(これがけっこう長い)
 
とこれは8耐のスタートシーンの音(笑)
 

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いやぁ面白い!
 
でも…「落ち着かんわ!ていうか、この音じゃ恥ずかしくて音消せんわ!」
 
とトイレの中でツッコんでしましました。
※女子トイレにあるかは不明です。
 
恐らく期間限定だと思いますのでご興味を持たれた方は早めに行ってみて下さいね。
 
 
 
今回はここまで!次回もお楽しみに。

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