カイザーベルク びわ湖 BLOG

岐阜・中華らぁめん食堂 二十麺創・飛行機見学ツーリング【後編】

こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
後編は美味しいラーメンを食し、次の目的地に向かいます!
 
お腹も満足した所で国道21号線を更に東へ!
 
途中、たくさんのお客様を当施設に紹介して頂いているレッドバロン各務ヶ原が国道21号線沿いにあるので立寄り♪
 
店長にお礼と…
 
「今年もまた、たくさんのお店のお客様に当施設をご紹介して下さいね」
 
「あっ!店長とお店のメンバーさんの今年のノ〇※̻▲☐…回ですので☓〇△※■下さいよ」(自主規制)
 
「待ってま~す!」(笑)
 
な~んて会話をした後に、お店のメンバーさんから今度の目的地で飛行機を撮影するのに良い場所の情報もGET!
 
ありがとうございます❤
 
そしてレッドバロン各務原からすぐの所にある今回の目的地に到着!
 
実は私、学生時代は岐阜に住んでいたこともありこの辺りに来るのは久しぶり。
 
昔は走り屋が集う金華山を走り(年代がバレてしまいますね)に行く際には岐阜市方面へ国道21号線を走り、航空自衛隊の岐阜基地から離陸する戦闘機を見ながら映画「トップガン」のトム・クルーズ気分で金華山へ向かったものです。(笑)
 
こちらは先程の二十麺創さんから約11km(所要時間は約20分)。
 
岐阜基地の真裏にある日本有数の飛び物系ミュージアム「かかみがはら航空宇宙博物館」にやって来ました♪
 
 
 
【観光情報】
 
場所:岐阜県各務原市下切町5丁目1
 
入場料:800円(団体20名以上は700円)
 
    ※60歳以上・高校性は500円・中学生以下は無料
 
開館時間:平日 10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
 
     土日祝日 10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
 
     ※臨時閉館についてはHPを参照ください
 
休館日:毎月第一火曜日・年末年始(12/28~1/2)
 
    ※4月・5月・8月の第一火曜日は開館
 
問い合わせ先:058-386-8500
 
 
 
今年の3月28日リニューアルオープンでパワーアップした展示内容物と復元中だった飛行機が完成して展示されているから…
 
当ブログでは私の乗り物好きが高じて新幹線・車・機関車などをご紹介してきましたが、今回は初の飛行機ネタのご紹介です。
 
早速、広い駐車場にバイクを停めて施設内へ…
 
 

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青空に映える綺麗な青色の建物「かかみがはら航空宇宙博物館」が見え、期待が高まります。
 
また入口に向かう広い通路にはたくさんの飛行機が展示されており奥に見える建物は意外に小さい!?
 
施設に向かい歩いていると…
 
いやちょっと待って、入口が遠いぞ。
 
どうやら目の錯覚に陥っていたようです(笑)
 
そして足元に目を向けると【120M】の文字が…
 
「?」
 
「………あっ!なるほど」
 
そう、この通路は滑走路を模したパロディーになっていたんですね。
 
こ洒落た演出に1本取られました。
 
って、まだ120mもあるんかい!(笑)
 
と、ツッコミつつも、通路脇には国産旅客機や自衛隊で使われている偵察機やヘリなどを見所がたくさんあって飛行機好きにはたまりません。
 
まだ施設内にもはいってないのにテンションMAXです。
 
視線はキョロキョロ、カメラを持ってパシャパシャ撮影!
 
完全に傍から見たら「おのぼりさん」状態です(笑)
 
 

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そしてようやく入口に到着。
 
入口から一番最初の展示室には乙式一型偵察機サルムソンA2A(1/1模型)と頭上には人類初の動力付き航空機であるライト兄弟のライトフライヤーがお出迎え…
 
ライトフライヤーは皆さんご存知かと思いますので説明は割愛しますが、もう1台のサムルソン偵察機というのはこの機体をベースに日本の航空産業が始まったという日本の航空機産業の歴史を語る上でかかせない飛行機なんですよ。
 
いやぁ…入口から飛行機好きのハートを鷲掴みするキャッチ―な展示物です。
 
そして次の展示エリアではお目当ての復元が終わった飛行機にいよいよご対面!
 
「うぉおおおお!カッコいい!!!!」
 
ダッシュ!
 
か・ら・の・写真パシャパシャパシャパシャパシャっ!…
 
おっと、失礼取り乱してしまいました。
 
これがお目当ての「飛燕(ヒエン)」
 
こちらは世界に通用する国産航空機として土井武夫氏の手によって作られた傑作戦闘機。
 
日本で唯一現存する実機で三式戦闘機「飛燕」試作17号機。
 
 

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どうですか?
 
ジェラルミンの鈍い無機質な輝き!
 
一般的なゼロ戦とはまた違うスマートな銀色のボディーに日の丸が映えます。
 
※飛燕の部屋の上部には各務原で初飛行を行なった「零戦(十二式艦上戦闘機一号一型)」の実物大模型もあり迫力満点です。
 
第二次世界大戦時に大日本帝国陸軍が開発し、開発と製造は川崎航空機。
 
当時の日本唯一の量産型液冷の戦闘機で、こちらの機体は後期型のハ140を搭載した初期生産プロトタイプ。
 
完動状態で終戦時にアメリカ軍に接収されて、横田基地で敷地内展示…その後イベントなどであちらこちらで展示されている内に取り扱いが悪く破損・何度も塗り直しの憂き目にあってボロボロになっていたものを飛燕開発メーカーの現・川崎重工の手で塗装剥離・分解しレストアされ、今ここで見ることが出来る訳です。
 
バイクと一緒で高性能を追求して生まれた機械や乗り物は機能美・無駄の無いパッケージング・メカ・工作物として、とっても美しい!
 
みなさんも見られたらその存在感に圧倒されると思います。
 
目的だった「飛燕」を堪能したところで、今度は大幅にパワーアップした展示物を見学♪
 
次の展示室は…いや、展示室というよりか格納庫といった方が正しい超巨大な飛行機展示場!
 
ところ狭しと飛行機がぎっしり入ってます。(浮かれていて全景写真撮り忘れました。そしてこんな時に効果を発揮する360度カメラも忘れました…)
 
あまりに飛行機が多くてどれから見ればいいのやら…
 
ということで、全部のご紹介は無理ですので「気になる飛行機をピックアップ!」
 
 

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①三菱 T-2CCV【写真左上】
 
CCVとは運動能力向上機と呼ばれるものでブルーインパルスでも使用していた三菱T-2をベースに機体下翼と機首横にカナード翼と呼ばれるものがついており、デジタルフライバイワイヤーを採用した防衛庁技術研究部が将来の戦闘機開発をする研究用の機体。
 
日本らしいカラーリングと近未来的なフォルムがカッコいいですよね。
 
ちょっと、ウルトラ防衛隊の飛行機ですといってもバレなかったかも(笑)
 
 
②飛鳥【写真左下】
 
航空宇宙技術研究所(現JAXA)が開発したSTOL(短距離離着陸)飛行実験機でC-1戦術輸送機(川崎重工業製)を改造して1台のみ製造された実験機。
 
当時の日本では長い滑走路が取れず、短い距離で離陸できる飛行機が必要となり、開発がスタートしました。
 
輸送機ベースの大柄なボディーに、これまた巨大な日本初の低騒音ターボファンエンジンが翼の上に4基もついているので迫力満点!
 
167時間のテストで実用化も問題ないレベルまで仕上り研究の成果はあったものの、長い滑走路の地方空港が出来た事やコストの問題で実用化が見送られたため、悲劇機体と呼ぶ人もいますが、日本の航空開発の技術力や日本の航空史を語る上でもかかせない1機。
 
 
③鳥人間コンテスト飛行機
 
上記の飛鳥とヘリコプターコーナーの上にあったのが、鳥人間コンテストに参加していた人力プロペラ機。
 
航空宇宙博物館ということもあり飛ぶものは展示対象ということなんでしょう。まさかココで見れるとは思いませんでした。
 
飛鳥がデカすぎて小さく見えましたが両翼の長さは通常のヘリコプターよりも大きい!
 
毎年、彦根の松原水泳場で7月末に開催され、当施設から3kmの沖島まで来てUターンするぐらい飛んじゃうんですからスゴイですよね。
 
 
 
こちらを堪能した後は1Fスペースにある本格的なフライトシミュレーターで遊び(乗員が何回も死亡する墜落事故を起こしましたので割愛します)、2Fの宇宙に関する展示エリアを見学!
 
まず目に入って来たのは宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の1/1サイズの展示。
 
とんでもなく大きい!
 
私との対比で「きぼう」の大きさが判ってもらえるでしょうか?
 
こんなものが宇宙で組み立てられて浮いているのかと思うと驚きです。
 
そして振り返ると…
 
「あっ!」
 
見つけてしまった。
 
ということでおのぼりさんパワー全開で「やっておかないとシリーズ」を久々に挑戦!
 
「やっておかないシリーズ」とは、絶対に恥ずかしくてやらない書割や体験物を率先してチャレンジするシリーズです
 
宇宙服の中に顔を入れてパシャリ(笑)
 
 

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おや?意外に書割と違い、カッコ良く写るのであまり恥ずかしくないぞ…みなさんも行かれた際はぜひチャレンジしてみて下さいね。
 
非日常的な写真に仕上がるので、インスタ映えするかも…
 
一通りのお約束もクリアしたところで宇宙関連の展示物を見学。
 
こちらには火星探査機のキュリオシティーの模型【下写真左上】や退役してしまったスペースシャトルの模型【下写真右上】などリアルな模型に目を惹かれます。
 
またその中でも特に私が気になったのは船外活動用宇宙服(EMU)の複製模型。【下写真左下】
 
本物の重量は120kgもあるそうで、適切な保守で設計寿命は30年と言われるきっと世界で一番お高い服。
 
1着のお値段はなんと10億5,000万円!
 
そしてこちらも世界最高級品であろうグローブ。
 
お値段はひとつ220万円もするそう。
 
ちょっと面積比でいくと割安な気がしますが錯覚ですよね(笑)
 
ちなみにこの宇宙服の開発費は200億円…また桁外れな金額です。
 
話がちょっと脱線しましたが気になった理由はお値段ではなく、最近ネット記事でも話題になった宇宙服不足問題。
 
約40年前から使われていて18着のうち、7着は事故で失われたり破損したりで11着しかないらしく、設計寿命も大幅に超えて新品を作ろうにも技術が継承されておらず、一からつくるしかないというこのままでは宇宙服が足りず宇宙開発の危機的状況なんだそう。
 
こんなサイズで人間が8時間も宇宙空間で動けるのはスゴイ技術ですし、一見近未来なオーラ―を放つハイテクの塊のような服が40年前のロストテクノロジーで作られていて科学が発展した現在にこの服が再生産できないというのが驚きです。
 
技術の継承がされない・後継者がいないというのが昨今問題になっていますがNASAですらこうなんですから「電気バイクの時代が来て40年たったからガソリンエンジンもう直せる人いないし作れないんだよね」なんていう未来も有り得るのかななんて怖い想像をしてしまいました。
 
宇宙服の見学が終わった後は、展示場の端にH2ロケットの衛生射出部分の実物大模型が1Fから2Fぶち抜きで展示されており、上から見学【下写真右下】。
 
テレビで観ているロケットの先っぽだけでこんなに巨大なのかと驚きました。
 
ちなみに地球から発射されているように見えるトリックアートが施されています。
 
私が見た時は清掃員のおじさんが地球を磨いていましたが…(笑)
 
 

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その他には日本のロケットの開発史ともいえる歴代の模型や、人工衛星の模型など見所がたくさん!
 
その中でも理系工業系中年ライダーの私の目に止まったのは「イオンエンジン」と「H2ロケットのエンジン」
 
ライダーならエンジンと名のつくもの好きですよね?
 
こちらにはイオンエンジンの1/1模型【下写真左上】が展示されていました。
 
驚くのはその大きさ…すごく小さいんです!
 
人工衛星の姿勢制御や「はやぶさ」など宇宙空間を移動するのに欠かせないものなんですが、もっと大きくて火がゴオオオッとでるようなものをイメージしていたんですが、こんなサイズのもので遠くの天体まで行けるのかと…
 
疑問をもったら調べる!これ基本ですね。
 
「教えて!グーグル先生」
 
アーク―放電やマイクロ波(電子レンジ?)で推進剤を加熱してプラズマ(これで全てが解決できるという…)を生成し…サッパリです(笑)
 
要約すると磁石のように反発するイオンを飛ばして推進力にしてるようです。
 
内燃機関を専門にやってきたので科学の世界は難しい…実機には下の写真のような感じで搭載されていました。
 
次はH2ロケットのエンジン【下写真左下】。
 
つい最近では「下町ロケット」のドラマで話題になっていましたね。
 
下の写真はバーニア部分の上のエンジンだけを撮影しましたが大気圏を突破する推力を発生させるエンジンということもあって大きく、かつ精密なメカ部分がたくさん!なかなかこういうもの見れる場所がないのでオススメですよ。
 
 

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またその他には日本から宇宙に行った歴代の宇宙飛行士なんかのパネルもありましたよ。
 
と、大満足で「かかみがはら航空宇宙博物館」を楽しみ外に出ると「ゴオオオッ」という爆音がするので空を見上げると岐阜基地から大量のF-15戦闘機が離陸!
 
どうやら演習が始まったようです。
 
ラッキー♪
 
岐阜基地だけにいる実験支援機材のF-2A 502号機をご紹介しますね。
 
 

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カラーリングがトリコロールカラーでカッコイイですよね。
 
こちらの施設は裏側が岐阜基地ということもあり、こういった普段お目にかかれない戦闘機もリアルに見ることもできます。
 
今回のツーリングは最後の最後まで飛行機を楽しめ、道を通過した以外ミスのない(笑)とても楽しいツーリングになりました。
 
今度はレッドバロン各務原のスタッフに教えてもらった撮影スポットで機材を揃えてまた撮影に来ようと思います。
 
私のような航空機好きはもちろん、今年の春から始まった人気アニメの舞台が岐阜基地ということもあり聖地巡礼スポットにもなっているので岐阜方面に行かれる際は予定に組み入れられると楽しい企画ツーリングになるのではないでしょうか?
 
ツーリングプランの参考にして下さいね。
 
 
 
今回はここまで!次回もお楽しみに。

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