カイザーベルク びわ湖 BLOG

気になるバイクをピックアップ!vol.20【1/2】

みなさんこんにちは。カイザーベルクびわ湖の脇阪です。
さて!メカが大好きな皆様からご好評いただいているバイク紹介特集シリーズ「気になるバイクをピックアップ!」のコーナーですが、記念すべき第20回は少し趣を変えてカイザーベルクびわ湖のエントランスにて展示されているヒストリカルなマシンの1つをご紹介しようと思います。
 
今回ご紹介するのは「カワサキ250A1」です。
 
 

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現在、ニンジャ250やZ250といったマシンで好調なセールスを続けているカワサキが、1966年に世に放った250クラスのマシンです。
 
なお、カイザーベルクびわ湖において展示している車両は1969年式のものになり、2017年時点で48歳になるバイクです。
 
半世紀近く過去の車両ですね。
 
さて、カワサキ250A1は当時の250ccクラス最強の性能を目指し、広大な大地を持つアメリカで開発がなされました。
 
エンジンは従来メインとしてきた2スト単気筒から新開発の2スト2気筒になり、また、フレームは当時のカワサキとしては初採用となるダブルクレードルフレームを採用。
 
結果としてこの250A1は開発当初の目標160km/hを上回る最高速度165km/hを記録し、高い性能とそれに耐える耐久性をもって登場し、瞬く間に世界中でヒットとなりました。
 
ちなみに開発を行なったアメリカでも販売されており、そこでのペットネーム(通称)は「サムライ」です。
 
今回の「気になるバイクをピックアップ!vol.20」カワサキ250A1編第1回では、そんなマシンの外観部分をご紹介していこうと思います。
 
まずは正面からです。
 
 

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さすがにエンジンは2スト空冷並列2気筒ということもあってとてもスリムですが、当時のスーパースポーツと謳っている割には今見ると結構幅広なハンドルが印象的です。
 
ライディングポジションはというと、今の250ネイキッドに比べてハンドルグリップ部がだいぶ手前に来ている印象で、猫背にして乗るとちょうどいいような感じになります。
 
タンクは思いのほかコンパクトで、跨ると膝でタンクをはさみ、すねでエンジンを抱えるような印象を受けます。
 
続いて右サイドです。
 
 

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丸みを帯びたタンクと段差・傾斜の少ないシートが時代を感じさせますが、どことなく今のカワサキ・エストレヤに通じるところもありますね。
 
また、塗装されたリアダンパーのカバーやヘッドライトケース・ステーが今見ると斬新です。
 
続いて左サイドです。
 
 

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250A1は前後共にドラムブレーキです。
 
この時代ディスクブレーキというのはまだまだ希少で、バイクに装着されていればそれだけでセールスポイントにもなるくらいの物でしたが、今のディスクブレーキほど高性能ではなく、信頼性においてもまだまだドラムブレーキに分があったと聞きます。
 
マフラーもいわゆる「チャンバー」タイプのものではなく、4ストバイクとそうたいして見た目が変わらないものが装着されております。
 
最後にリアから…
 
 

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レトロバイクのアイデンティティーともいえる前後の鉄フェンダーですが、今のバイクのようなテールカウル一体型のリア周りが出てくるのはおおよそ1970年代終わり頃からです。
 
それまではこのようなタイプが主流でした。
 
でも極端に古めかしく見えないのは、現在でも当時のデザインを取り入れたバイク、例としてカワサキW800や前述のエストレヤ、それ以外にはホンダのCB1100EXが存在しているからでしょう。
 
尚、それらのバイクには引き継がれていないデザイン的特徴として、このカワサキ250A1には前後のウインカーに、前後どちらからでも点灯を確認できるウインカーが装着されているというものがあります。
 
かつてのイタリアのスクーター、ベスパ50Sヴィンテージのハンドルエンドマウントウインカーに通じるものを感じます。
 
ただ、現在のバイクに装着されていないのは、法規的な理由もあるのかもしれませんね。
 
今回の「気になるバイクをピックアップ!vol.20」第1部ではカワサキ250A1の外観にスポットを当てていきました。
 
後編となる次回第2部では、エンジンやメーターなどのディテール部分について紹介していこうと思います。
 
どうぞお楽しみに!

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