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気になるバイクをピックアップ!vol.18【2/2】

みなさんこんにちは。カイザーベルクびわ湖の脇阪です。
それでは今回は、「気になるバイクをピックアップ!vol.18」CRF1000Lアフリカツイン編の第2回となる「機構編」に参ろうと思います。
 
前回の第1回では「外装編」と称してホンダのニューマシン「CRF1000Lアフリカツイン」のデザイン的特徴や簡単なスペックに関して触れましたが、今回は「機構編」ということで、メーター周りやハンドル周りにスポットを当てて行こうと思います。
 
なお、取材した車両はDCT仕様です。
 
すでにご存じの方も多いでしょうが、CRF1000Lは往年のロングセラー「アフリカツイン」の名を受け継ぎ、全面新設計の車体にハイテク機構を満載して鳴物入りで登場したビッグオフローダーです。
 
ホンダ独自の二輪車用セミオートマチック機構DCTこと「デュアルクラッチトランスミッション」なども装備しておりますので、今回はそれらを解説して参ります。
 
まずはメーターです。
 
 

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先代となるXRV750アフリカツインではアナログのスピードやタコメーター、そしてその上に取り付けられたデジタルトリップメーターが特徴でしたが、CRF1000Lではオール液晶のきわめて多機能なメーターになっております。
 
普通のバイクよりも切り立った角度で据え付けられ、液晶は縦に2つ並んでおります。
 
表示内容ですが、上の横長の部分にはスピード・タコ・燃料が表示され、下の縦長の部分には時計・水温・オド・ツイントリップといった標準的な内容以外に、外気温・平均燃費・推定走行可能距離などのほか、さらにはトラクションコントロールの効き具合やシフトポジションインジケーターも表示されます。
 
このマシンのコンディションを知る上でも、自分が置かれている状況を知る上でも、多機能のメーターというのは本当に心強いものです。
 
続いてはハンドル周りですが、まずは左側です。
 
 

DSCN3245.JPG

 
撮影した車両はセミオートマのDCT仕様ということで、左右のハンドルスイッチボックスにはそれぞれ特有のスイッチや機構が装備されているのが特徴です。
 
とりわけ左側の方には、スイッチボックス前方にDCTマニュアル変速モード用のシフトアップスイッチがあり、スイッチボックスの下部にはシフトダウン用のボタンが配置されています。
 
DCT仕様車であれば、マニュアル変速モードにすればクラッチをいちいち握らなくともボタンを押すだけで任意の変速が可能になります。
 
ちなみに、ハイビームのスイッチの右側にあるグレーの2種類のスイッチは、メーターの表示項目を切り替えたり決定したりするためのものです。
 
なお、グリップに付けられているのはグリップヒーターのスイッチであり、CRF1000LではグリップヒーターならびにETCは標準装備となっております。
 
別の角度からハンドル左側を撮った写真です。
 
 

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スイッチボックス前方にはグレーのシフトアップボタンの他にもう1つ黒いスイッチがあるのが見えますが、あちらはトラクションコントロールの効き具合を変えるためのスイッチです。
 
ちなみにパッと見痩せ細ったクラッチレバーにも見えるこの黒いレバーは何かというと、実はクラッチではなくDCT車用の「パーキングレバー」です。
 
普通のMT車と違い、坂道などで勝手に滑り落ちるのを防ぐために1速に入れてクラッチを繋いで停めておくということができないDCT車は、このパーキングレバーを使ってホイールの回転を止める事ができます。
 
なお、CRF1000Lの通常のMT仕様車は、この部分は普通にクラッチレバーになります。
 
続いてハンドル右側です。
 
 

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こちらのレバーは普通のバイクと同じブレーキレバーですが、キル/スタートスイッチの下にあるグレーのシーソー式のスイッチはこれまたDCT車用の装備で、自動変速モード時の変速タイミングを切り替えたり、ニュートラルの状態に入れたりするためのスイッチです。
 
そしてDCTの自動変速には通常の変速モードのほか、なんと3種類ものスポーツ変速モードが用意されており、走行環境や気分によって切り替える事が可能とのことです!
 
まさに至れり尽くせりです。
 
少し見えづらいですが右スイッチボックス下部のハザードスイッチの右側にある黒いスイッチは、DCTの自動変速モードとマニュアル変速モードの切り替えスイッチです。
 
最後に、もう一度メーター周りです。
 
 

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実はフロントカウル右側裏には2種類のスイッチが設けられており(MT仕様車は1つのみ)、そのうちの左側はリアのみABSをオフにするスイッチです。
 
そしてその右側にあるのは「Gスイッチ」と呼ばれる装置で、これもDCT仕様車特有の装備となります。
 
このGスイッチがどういうものかといえば、これをオンにして作動する状態にしておくとDCTのクラッチが通常よりも強めに繋げられるように設定され、通常のオフロード車のようにオフロードでラフにスロットルを開けてリアを滑らせて走ることもできるようになるというものです。
 
通常のバイクでいえば、発進時にクラッチレバーを大きく開けて半クラッチを多目に繋いでいるのに近いでしょう。
 
これらのスイッチは、いずれもオンロード車とはリアタイヤのコントロールの仕方が違うオフロード車のために用意されたものだとよくわかります。
 
さて、今回の「気になるバイクをピックアップ!」vol.18となるホンダCRF1000Lアフリカツイン編はいかがでしたでしょうか。
 
かつて私もいわゆる「アドベンチャーバイク」カテゴリーに分類されているBMW・R1200GSアドベンチャーに乗っていましたが、今回特集を組んでこのCRF1000Lは知れば知るほどそういったリッターオーバーのアドベンチャーバイクとは明らかに違う存在と思えてきました。
 
大柄で快適な分、目方があって取り回しが大変なため未舗装地は走れてもあまり起伏の大きい所は苦手というアドベンチャーバイクに対し、こちらはスリムで並のアドベンチャーバイクより軽量、ミドルクラスのオフロード車に準じた大径ホイールをもって果敢に荒れた道にでも入って行こうとさせる気にさせてくれます。
 
ゆえに私は、このCRF1000Lアフリカツインは「アドベンチャーバイク」ではなく「ビッグオフローダー」であると考えています。
 
機会があれば、とてもおもしろそうなこのDCTも体験してみたいものですね。
 
それでは「気になるバイクをピックアップ!vol.18」CRF1000Lアフリカツイン編は以上です。
 
どうもお付き合いありがとうございました。
 
また特集を組む時がありましたら、どうぞよろしくお願いします。