カイザーベルク びわ湖 BLOG

気になるバイクをピックアップ!vol.9

こんにちは。カイザーベルクびわ湖 支配人の岸です。
今日はBMWの話題のカフェレーサーをご紹介します!
 
【R nineT(アール・ナインティー)/レッドバロン天白のお客様】
 
今回ご紹介するのはBMWの二輪部門であるBMW Motorradが創業90周年の記念として2013年のミラノショーで発表し瞬く間に話題になり昨年発売された「自由なカスタマイズを楽しむ為のBMWボクサー」がコンセプトのロードスター!
 
まずパッと見て「あれ?」と思うのが倒立式のテレスコピック(望遠鏡)フォークが採用されているということ。
 
R1100以降のボクサーではHP2のEnduroとMegamotoくらいしか記憶にないのですが、スポーツ性能を求めてというよりはカスタマイズを楽しめるように採用されたのではないかと思います。
 
R1200Rなどのロードスターを見慣れている私には、テレレバーが無いだけでこんなにフロント廻りがすっきりするのかとビックリしました。
 
※テレレバー・・・BMWが特許を取得している車輪の誘導とダンピング・サスペンションの2つの機能を独自の構造で分けたものブレーキングでキャスターが寝て、車両全体が沈み込みこんでホイールベースが伸びて安定し、加速時はホイールベースが短くなりコーナーが曲がりやすくなるという特徴があり、併せてバネ下重量も軽いので路面追従性が良い。
この特徴からライダーの姿勢変化や視点変化が少ないので疲れにくいBMWを代表するサスペンション。
 
次に目についたのはアルミ製の18Lタンク。
 
側面に繊細なブラシ加工がされた上でコーティング仕上げがされており、とても高級感が漂う雰囲気。
 
 

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またエンジンは他社が空・水冷エンジンを多く採用する中、R1200GSの1169㏄の空油冷ボクサーを採用。
 
今のR1200GSは水冷化してしまったので、このバイクが1923年のR32から90年以上続く空油冷ボクサーエンジンを搭載する最後のモデル。
 
 

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またオイルクーラーもデザインの邪魔にならないサイズ。
 
その上にはちゃんとステアリングダンパーも装備されており流石はBMWですね。
 
抜かり無し!
 
 

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気になる足回りはというとABSにブレンボ製のキャリパーがラジアルマウントされ...
 
 

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リアにはセンタースプリングストラットが組み込まれたR1200Rと同様にパラレバー・シングルアームが採用されプリロード/ダンピング調整可能なプリロードアジャスター付きのモノショックが組み込まれ...
 
※パラレバー・・・BMW伝統のドライブシャフト方式でトルクロッドと呼ばれるパーツをファイナルドライブとフレームの間に入れることでスロットルを開け閉めする際に起こる揺れを効果的に打ち消す仕組みでサスペンション・トルクロッド・ドライブシャフトなどを集合させたシステムで大幅な重量削減と低いバネ下重量でリアのサスペンションの反応が良くなり走行性能を高められるというもの。
 
 

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ホイールはクロススポークではなく、通常のワイヤースポークホイールとなっておりRnineTが持つクラシカルな雰囲気が損なわれずとても良い感じ♪
 
※クロススポーク・・・ハブに幅を持たせてそこから立ちあがるスポークに角度を持たせリムセンターではなくリムエンドまで伸ばして固定することでスポーク仕様なのにチューブレスタイヤが装着可能なBMW独自のホイール。
 
 

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そして車体の左側には排気量から考えると非常にコンパクトな2本出しサイレンサーが鎮座しており、お帰りの際に走行音を聞かせて頂きましたが、空油冷独特のとても良い排気音が楽しめましたよ。
 
やはり空冷は乾いた感じの排気音とエンジンからのメカノイズが混じった音というのは味があって良いですね♪
 
 

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次に外観ですが、正面からバイクを見るとこのようにとてもスマートで水平対向のヘッドの存在感が際立ちます。
 
 

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そしてヘッドライトの内側中心部にはさりげなくBMWのマークがつけられており、これもとてもお洒落♪
 
 

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そして後ろから見るとコンパクトなテールランプにLED2灯の超小型ウィンカーと先に紹介したサイレンサーの効果でより車体のコンパクトさが際立っていました。
 
 

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メーターはアナログ表示のスピード・タコメーターの間にオド・時計・ギアポジションなどを表示する液晶メーターが配置されるクラシカルな雰囲気を損なわないデザインのものが採用されていました。
 
 

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今回初めてR nineTの実車を拝見させて頂きましたが、ABS以外の電子制御デバイスを持たないことで、近年のボクサーにはないとてもシンプルで軽量な車体構成は最先端の電子制御技術やテレレバーやデュオレバーなどの独自技術がふんだんに盛り込まれた水冷ボクサーとは違い1970年代~80年代初頭のボクサーの雰囲気を醸し出しながら最新のテクノロジーでチューンされたクラシカルでモダンなカフェレーサーに仕上がっており、カスタムをしなくてもこのままで十分に完成度の高いバイクに仕上がっていました。
 
カフェレーサー好きの方は要チェックですよ!
 
このバイクが気になられたお客様はお近くのレッドバロンまでお問い合わせくださいね。
 
あと余談ですが、オーナーさんが付けておられるこのシートバッグは純正品ではなく社外品だそうです。
 
 

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あまりに綺麗に取り付けられていたのでお話をお伺いするとタンデムステップのブラケットにロングボルトを用意して取り付けたステーにバッグを固定されているそうです。
 
ソロツーリングで荷物を大量に積む際にはとても良いアイデアですよね。
 
みなさんも参考にして下さい。
 
 

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今回はここまで!
 
次回もお楽しみに。

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